カウコーヒーとコナコーヒーの違いとは?同じハワイ産でも異なる味!
ハワイ産の良質なコーヒーとして口コミが広がっていますが、生産量が少ないことから貴重な存在とされています。
ハワイのコーヒーと言うと、同じく人気の「コナコーヒー」を思い浮かべる方も多いと思いますが、この2つのコーヒーには具体的にどんな違いがあるのでしょうか?
生産地と土壌・天候の違い

まず、カウコーヒーとコナコーヒーの大きな違いは生産地です。
両者ともハワイ島南部というほど近い立地で栽培されていますが、マウナロアという山を隔てて東側がカウコーヒーを栽培する「カウ地区」、西側がコナコーヒーを栽培する「コナ地区」となっています。
同じハワイ島南部でも山を境に天候が全く異なっていて、カウ地区は1日中曇りがちで一定なのに対し、コナ地区は午前は晴れ→午後は雨という天候の変化が激しいのが特徴です。
気温にも違いがあって、カウ地区の平均気温は10~20度と涼しいですが、コナ地区の平均気温は16~28度とハワイらしい温暖な気候。
さらに、土壌もそれぞれ異なっていて、カウ地区は赤土が主となっている土壌であるのに対し、コナ地区は火山灰や溶岩の成分多く含んでいる土壌であるようです。
味・香りの違い
同じ豆・同じハワイ島のコーヒーでも、育てられた天候と土壌にこれだけの違いがあるため、全く異なる味となっているカウコーヒーとコナコーヒー。コナコーヒーは柑橘系のような爽やかな酸味が特徴的で、スッキリとした味わいであるのに対し、カウコーヒーは渋み・苦みが少なく、甘さ引き立つマイルドな口当たりなのが特徴です。
味は好みに左右されるため優劣はつけられませんが、最近ではコーヒーの品評会でカウコーヒーがコナコーヒーを上回る結果を出していることもあるようです。
価格の違い
両者には価格にも差が出ています。豆の等級にもよりますが、コナコーヒーは200gで3,000~5,000円程度の商品が多く、カウコーヒーは4,000~6,000円と2割ほど価格が高く設定されています。
これは流通量の違いが関係していて、“世界3大コーヒー”とも言われるコナコーヒーは生産量が安定しているのに対し、カウコーヒーは生産量が少なく流通が限定されているため、価格が高くなる傾向にあるようです。
ただし、カウコーヒーの方が価格が高いからと言ってコナコーヒーが劣るということではなく、コーヒーはあくまで個人の好みですのであまり気にする必要はないでしょう。